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執筆者の写真meisafujishiro

君が憎んだ影


晴れた日のビーチで君は不機嫌だった

海の家から匂う海老ラーメンがきっかけか

雲ひとつない快晴が出来すぎたのか

僕は新しい文化を見るようにして

君の不機嫌に遭遇した


どこから来たんだい、その不機嫌は?

なんて聞けるわけもなく

ただこれ以上がないことを今日の希望とした



海老ラーメンのに匂いはまだ諦めていない

僕たちを追いかけることを

雲は産まれそうにない



うるさい子供たちが向こうから近づいてくる

頼むから今はそっとしておいてくれ

僕の恋人が砂嵐から戻ってくるまでは


うるさい子供たちはやって来て

彼女にブスだと言って笑った

こんな綺麗な人はいないと

僕は子供たちへ言った

口元だけの微笑みで

君は本物の笑顔で子供達に言った

ブスは平和のもとだよ

子供たちはどっと笑った

僕だけが笑えずに取り残された


この影が邪魔でむかつく!

この影が私の足にへばりつく!

この影がきっといつかは高くつく!


韻を踏んでいるから詩なのだろうか?

子供たちはどっと笑う

そして僕を指差してブスだと言う。



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